赤ちゃんの経験と脳の成長の関係ensoku

赤ちゃんの経験と脳の成長の関係

子どもが3歳になるまでに、脳内では、ざっと1,200兆もの細胞の結合が起きているそうです。

これは大人の脳内にある脳細胞の結合の2倍に当たるおびただしい数です。

脳神経細胞、すなわちニューロンは、1人の人間が生まれてくる前からもうほかの多くの細胞と強い結びつきを持っているのです。

人間は最初は「赤ちゃん」「乳児」などと呼ばれる小さな小さな存在のころから呼吸をし、心臓は鼓動を打ち、誰に教えられなくても、“反射”と呼ばれる活動をしてみせますが、それらの管理には、細胞が大きくかかわっています。

まだ結合していないほかの脳細胞たちは、いつか何らかの形で結びつく機会を待望しています。

脳神経細胞同士もまた結合しますが、これを専門的な言葉で“シナプス”と呼びます。

脳科学の学者さんが書いた本のブームもあり、言葉ぐらいは聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

多くの科学者が長い間、さまざまなケースを観察し、研究を続けてきたかいあり、人間の体や脳については、随分といろいろなことが解明されてきましたが、

脳内には、体のほかの部分を動かしたりする働きを持つさまざまな器官がありますが、それらはそれぞれ変化したり、成長したりする速度が個々それぞれなのに対して、シナプスが生成される年齢のピークは、人が人として生まれた最初の10年であることがわかってきています。

人の脳内では、0歳から10歳になるまでの間、神経細胞は、まるで樹木が枝葉を伸ばすようにぐんぐんと成長して他の神経細胞に向かって伸長しています。

そのため「樹状突起」という呼び名まで冠されているぐらいなので、イメージが湧きやすいのではないでしょうか。

そうやって何億、何兆というシナプスを形成してきます。

一つの神経細胞が、何千、何万もの細胞と結びついた蓄積の結果です。

その10年の間に、赤ちゃんの脳は、実に3倍の大きさになっているといいますから、目覚ましい成長といえましょう。

しかもサイズ的には、ほほ成人の大きさなのです。

脳内のある決まった器官でシナプスの生産性が目覚ましく高くなっているのは、その器官が主に管理したり、制御したりしている人間の行動と関係しています。

ですから、科学者の見解としては、脳の成長が著しいこの時期に、どんなものに触れ、どう感じ、どのような人間とどのような関係を築くかが、脳内のシナプス形成の傾向を決定するとのことです。

ここで気になるのは、脳自体の「判断」です。

どこを結合させるのが最も重要かは、どうやって決定されるのでしょうか。

その材料となるのが、幼いときの経験や刺激の量、質ということです。

何かを見たり聞いたり触れたといった刺激も、ほんの1度や2度でどうなるものでもなく、繰り返しが最も重要です。

何度も何度も繰り返し、ある刺激となる体験をしたり、言い聞かされたり、そういったことで、結合が大変強固なものになっていきます。

逆に、たまたまの経験でたまたま結合したようなシナプスは、特に使われることもなく、消えてなくなってしまう運命にあります。

例を挙げれば、この音楽にあふれた世の中で、どんな人でも音楽をちょっとした音楽を聴く機会はあるものですが、繰り返し質のよい音の刺激を与えられた人だけが音楽的センスを磨きますし、乏しい言語生活の中で育てられた子どもは、言葉というものに対して鈍感な脳になってしまうわけですから、言語的能力が高くなるはずもありません。

人と一緒に遊んだ経験が乏しい、または全くない子どもは、遊びや人との交流から得られるものを遮断されてしまうので、社会とうまく関係を持てない人間になってしまうおそれがあります。

この世に生を受けた人間のすべてが、温かな家庭で、良い音楽を聴き、豊かなコトバのあふれる中で耳と脳を研ぎ澄まし、自分を愛し守ってくれる人たちと遊んだ楽しい経験や笑顔の記憶をいっぱい持っている、そんな成長ができたら、どんなにいいことでしょう。

現実はそうはいきませんが、せめてこれから生まれるすべての子どもたちがそうあってほしいと祈らずにいられません。

人間の脳についての研究の歴史は、まさに人間そのものの研究の歴史でした。

幼いころにどんな経験をしたかが子どもの脳を形づくっていくというのは、実に大きく重要な発見でした。

人間が1人1人それぞれ違う存在であるのは当然のことですが、そこから生まれる子どもたちもまた、それぞれに別々の存在であり、得難い個性や生まれつきのものを持っています。

しかし、人間の成長や知的な発達には、生まれ持ったものだけではなく、どんな環境で、どんなものを与えられるかも大きくかかわってきます。

人間の脳そのものが、生まれてからほんのわずかの間に与えられる経験やよい導きから多くのものが得られるように、まさに「そういうふうにできている」という基本設計なのです。

そうした貴重な幼少期に、できれば良質な経験ばかりできれば問題はないのですが、時には困難にぶち当たることもあります。

しかし、案外歯を食いしばって乗り越えてしまう子どももいるもので、そうしたことができた子どもは、最初の10年の間に、その後60年も70年も続くであろう人生の礎を築いたも同然なのです。

ここで例えとして出すのが適当かはわかりませんが、アメリカの小学校だったでしょうか。

子どもにカフェテリア形式で自由に昼食に食べるものを選ばせてみると、自分の食べたいものばかり、栄養的に偏ったものばかり食べてしまうのではないかと思いきや、一定期間通してみると、案外最終的にバランスのとれた食生活をしていた、という実験結果があります。

人間は意外と本能的に、「必要なものを」を脳や体が欲するようにできているのかもしれません。

だから、赤ちゃんには、赤ちゃんが望むものを与えて育てることを心がけましょう。

赤ちゃんが欲しがるものが、赤ちゃんの脳や身体の成長に必要なものということです。

両親の強く優しい愛情や、時にはドキドキするような刺激的な経験で、情緒を安定させたり、知的好奇心を満たされたりして、心も体も成長していくものです。

残念ながら、望まないものばかり与えられて育てられてしまう子どもも、この世にはたくさんいますが、望もうが望むまいが、赤ちゃんはそれを糧として成長していくしかありません。

自分で選んでつかみとることができないからです。

やや小面倒くさい言葉を使ってしまう場面もありましたが、言いたいことの本線はただ一つ、「愛情を持って子どもを育てましょう」、これだけです。

子どもに愛情がわけば、親のほうから自然とスキンシップを求めたくなりますし、話しかけたくもなります。

だんだん成長してくれば、年齢に応じていろいろなものを見せ、聞かせてあげたいと思うようになります。

さらに、間違ったことは間違っていると教えなければというような、社会に一個の人間として出すための義務感さえ生まれてきます。

「我が子がかわいいと思えない」と嘆き、育児疲れをあらわにする母親や、そもそも子どもとどう接していいかがわからない父親もいるといいますが、そういう人々も、人より愛情が薄いわけではなく、実は余りにも理想が高過ぎて、「こうしたいのにこうならない」という悩みから、そのような状態になっていることも多いものです。

あるいは愛しているから悩むのかもしれません。

まずは難しいことを考えずに、あなたの目の前の、小さく守られるべき存在をぎゅっと抱きしめてみてください。

何か伝わってくるものはないでしょうか。

気がつけば、悩んでいた日々がうそのように、積極的に話しかけたり、子どもとできる遊びをあれこれ考え、子どもとの交流に余念がないという状態が当たり前になっているかもしれません。

あなたたちがそうして子どもに与えることすべてが、赤ちゃんの脳を育てていくのです。



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