テレビやゲームでは育てられない子どもの感覚gameテレビやゲームの見過ぎ・させすぎがよくないということは、

おそらく誰しもが知っている事実ですね。

 

ではテレビ・ゲームを使わない子どもとの遊びでは、

具体的にどのような感覚を育てることができるのでしょうか?

今回は発達心理学の分野から考えていきます。

 

いないいないばあ・・・0~2歳向け

生後すぐから2歳くらいまでの子どもは、

自分の目の前の物事は自分の視界から消えるとまるで

「この世に存在しない」かのように感じると考えられています。

 

もちろんこの感じ方は、成長とともに

「たとえ見えなくても存在する」ということを学んで変わっていきます。

 

これを少し専門的に言えば「物体不変性を習得する」ということになります。

そのため、視界から物が現れたり消えたりする

<いないいないばあ>は子どもにとっては、

とても刺激的な遊びであることが分かります。

 

顔を両手で隠して行う<いないいないばあに>飽きてしまったら、

赤ちゃんの目の前にハンカチを広げてどかしたりする<いないいないばあ>や

お人形を赤ちゃんの視界に入れたり視界から外したりして行う

<いないいないばあ>など、様々なバージョンの<いないいないばあ>で、

子どもに「見えなくなっても存在する」

ということを教えてあげてもいいのかもしれません。

 

ごっこ遊び・・・3~7歳向け

子ども時代に誰もが一度は経験したことのある<ごっこ遊び>ですが、

これは発達心理学の分野では非常に重要な遊びの一つです。

 

なぜなら、生まれてから

「目の前にあることがこの世の全ての事柄」であると考えていた子どもが、

<ごっこ遊び>をするために頭の中で何かイメージすることを始めるからです。

 

「お店屋さんごっこ」や「ヒーローごっこ」など、

必ずしも道具や材料が揃っていなかったとしても、

それらはさほど重要ではなく、子どもたちが自らの頭の中で経験や体験から

イメージを膨らませることができている、

ということが子どもの発達段階において非常に重要なことなのです。

 

 

粘土遊び・・・3~7歳向け

一般的に手先の感覚を鍛えたり想像力を高めたりする

知育遊びと言われている<粘土遊び>ですが、

 

そういった効果に加えて、3~7歳くらいの子どもは

「物の見方が変わっても量は変わらない」ということを学ぶことができます。

 

1つのホールケーキをもらうよりも

数個入りのプチケーキをもらった方が量が多くなると考えるなど、

視覚的な影響を受けていた子どもたちが、

必ずしもそうではないと捉えるようになるのがこの時期だと言われています。

 

つまり外から量を加えたり減らしたりしない限り、

見た目が変わっても全体の量が増えるわけではないと

しっかりと理解できるようになるのがこの時期だと言われています。

 

そのため一定の量の粘土で伸ばしたり、切り分けたり、つなげたり、

と形を変えて作品を作っていく粘土遊びを通じて、

子どもたちは、専門的に言うところの「保存の概念」を確立させていくのです。

 

家族ごっこ・・・7~12歳向け

頭の中でイメージを膨らませて行うごっこ遊びは

7歳以前の早い段階から可能でしたが、

「家族ごっこ」などの自分が他者になりきって行う<ごっこ遊び>は、

他の人の立場にたって考えることが必要不可欠な高度な遊びです。

 

頭の中で目の前には存在しない商品を売り買いする「お店屋さんごっこ」や

実際には存在しない武器を使ってする「ヒーローごっこ」などの以前のごっこ遊びに対して、

「家族ごっこ」はそれぞれが「お母さんの立場」「お父さんの立場」「子どもの立場」

などに立ちながら一つの家庭が成り立つように配慮しながら遊んでいくという、

それまでにはなかった複雑な遊びだからです。

 

専門的に「脱中心化」とも言われる、

他の人の立場になって考えることや自分の立場を考えて何かを成し遂げることは、

こういった高度なごっこ遊びの中から形成されているのです。

 

子どもの自我がますます強くなる時期ですが、

こういった成長段階だからこそ、その発達段階に合わせた遊びをさせてあげたいですね。

 

 

一見すると大人にとってはテレビやゲームよりも単純で

取るに足らないことを繰り返しているだけのように見える子どもの遊びでも、

発達心理学の分野から考えるとまた少し違った見え方がしてくるかもしれません。

 

「同じことを何度も繰り返して子どもに付き合うのは飽きるわ」という方は、

今お子さんの頭の中で起こっている変化を想像しながら付き合ってみてはいかがでしょうか。



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