育てやすい育てにくいは生まれつき?「我が子の個性を知っておこう」18c04576

育てやすい育てにくいは生まれつき?「我が子の個性を知っておこう」

いつもにこにこ、穏やかで上機嫌という子もいれば、泣き虫で手のかかる子もいます。そうした個性というものは、どのように生じるものなのでしょうか。

生まれつきの個性は3タイプに分けられる

発達心理学上、赤ちゃんの個性を説明するときは、「気質」という言葉を使います。この気質は、通常次の3つに分けられています。

その1、睡眠時間や授乳のタイミングが整っていて理想的。好奇心が強く、環境が変わってもすぐに対応できる、安定感の強い子供。

その2、神経過敏ぎみで、睡眠や授乳時間も狂いがち。ぐすぐずとむずかることが多い。

その3、いわゆるのんびり屋さん。環境の変化についていきにくい。

この気質がどのように決まるかといえば、両親の遺伝子によるところが多いようです。

遺伝子の組み合わせは膨大ですから、同じ親から生まれた兄弟・姉妹でさえ、個性の違いが見られることはしばしばあります。

そして、この気質というのは、その後だんだんと形成されていく性格の土台となるのです。

性格というのは、その人が持っている傾向のようなもので、物の考え方や行動、例えば慎重に考えてから動くか、動きながら考えて対処していくかといった違いや、何かに触れたときの感受性、それをどう表現するかといったいろいろな面で、「ああ、あの人らしい」と思わせるような何かです。

気質は性格の基礎となると先ほど言いましたが、気質だけで生活が決まるわけではないことも覚えておいてください。

例えば、「小さいころはあんなにいい子だったのに」と、思春期あたりに愚痴が出てくることもありますが、たとえニコニコして安定した発達のよさを感じさせる子供だったとしても、その後、思春期までにはさまざまな経験をきたことでしょう。

そうした体験や、その背景となった環境など、さまざまなことが作用して性格は形成されていくものです。親が乳幼児期にどんな態度で接したかも、もちろん影響します。

育てやすい、育てにくいというのも、考えてみれば子供に大変失礼な話で、完全に親の都合による分類といわざるを得ません。

その1のようなタイプの子供に恵まれれば、親のストレスは軽く、周りからの評価も高いに違いありません。すると、親の接し方も「理想的な親」としてのソレになりやすいということで、子供はますますよい個性を伸ばしていけるという好循環です。

「その2」や「その3」のような子供の場合、どうしても口うるさくなったり急かしたりしがちで、子供は自信を喪失し、委縮してしまったり、逆に親に自分をアピールしたいという気持ちが反抗的な態度に形をかえたりして、ますます「育てにくい」子供になってしまいます。

もちろんその逆もあり、どんなにすばらしい気質を持って生まれてきても、親が全く無関心であれば、そのうち笑顔も美質も消えていってしまう可能性はありますし、逆に、扱いかねる個性であっても、親が愛情を持ってしっかりと受け止めることで、よい方向に導いていくことは十分可能なのです。

個性というのは、まさにその人だけが持っている基本的な性格です。それが多種多様に集まるからこそ、色彩豊かでおもしろい社会になりますし、それぞれの適性に応じた仕事をやっていくことができれば、役割分担と助け合いにつながります。

また、性格は一生変わらないものではなく、どんなコミュニティとかかわって、どんな人間関係を築いてきたかといった生育環境によっても少しずつ変化していくものであるということを、ぜひとも念頭に置いていただきたいと思います。



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