「子育てQ&A」家族の不和は子どもに影響する?nayami

親として不安を感じる問題の解決のヒントに 子育てQ&A

Q家族の不和は子どもに影響する?

A別れより長引く不和は子どもを傷つけます

家庭は、子どもが生まれて初めて人間関係を体験する場です。ですから、影響を大きく受けるのは当然のことといえます。

親は常に、子どものためにできる限り幸せな家庭を築こうと努力します。ですが、結果的に別居したり離婚を選ばざるを得ない場合もあります。あるいは、両親のどちらかが事故や病気で死ぬケースもあります。

ところが、たくさんの事例研究から証明されたことは、子どもの心の発達や成長にとって影響が大きいのは、別居や離婚、死別といったできごとそのものではなく、その前後に起こる両親や家族の緊張関係です。

同じ両親の離婚でも、比較的短い期間に結論を出したり、良好な関係のまま別れたりするより、緊張関係が長く続いたり、争いを繰り返しての離婚のほうが、子どもには影響を与えます。さらに子どもを傷つけるのは、離婚も別居もしないまま、緊張状態や争いが続くことです。

離婚や別居、死別などは、もちろん子どもにとって大きなストレスになりますし、成長してからも忘れることのできない苦痛として記憶に残ることもあります。ですが、強く記憶に刻まれるのは、非日常的なできごとであるからで、よくいわれるようなトラウマではないとされています。

別れによって生まれた不安定な状態が、比較的早くに修復され、精神的にも安定した生活を取り戻すことができれば、子どもが精神的な障害を負うことは少ないといいます。それは親の自殺であっても例外ではありません。

 注意しなければいけないことは、一時的な強いストレスよりも、弱くても長く続くトラブルです。

争いや緊張関係が長く続くと、日々子どもの心に少しずつストレスを与え続け、ひいては人格形成に大きな影響を及ぼします。親が幸福感をもっていないため子どもが安心して頼ることができない、親が子どもに干渉しすぎる、大人同士の葛藤がそのまま親子関係にまで伝染するというように、マイナスになる具体的な要因はそれぞれ複雑です。

このようなストレスを受け続けた子どもは、うつや神経症などの神経障害のみならず、攻撃的、反抗的、反社会的な行動障害といった影響が出ることが多いと言われています。

Q高層マンション住まいは子育てによくない?

A母子密着度が高まり自立が遅れる心配があります

最近、首都圏においては、20階建て以上、中には40~50階もある超高層マンションが頻繁に建設されています。眺望の良さ、車などの騒音公害の影響を受けないことなどから、子育て世代からも人気があります。ですが、専門家の中には、超高層マンションは子育てに不向きという意見もあります。

不向きとされる一番の理由は、高層階に住むほど、外出する回数が減るから。実際の調査結果として、同じマンションでも低層階に住む人は一日に数回外出するのに比べ、高層階の場合は、出かける時に買い物から子どもの公園遊びまで一度に用事を済ませる傾向があると出ています。

そのため子どもが外遊びする時間が短くなる分、母子密着が進み、結果子どもの自立が遅れる可能性もあるというのです。

都内の幼稚園児約600人を対象に、登園したがらない傾向やほかの子と仲よくするのが難しいといった問題行動について調査したところ、1~5階に住む園児は1~3%だったのに対し、14階以上では36%にも上りました。

また身辺自立としてひとりで排泄ができない子について調べた結果、低層階では3%、高層階では22%でした。逆に高層階の子どもの場合、幼児向け知能テストをすると、低層階の子どもに比べ、きわめて高得点でした。これも母子密着が進み過干渉になった結果、教えられたまま覚えているからではないかと考えられています。

超高層マンションになると、このような傾向はさらに強くあらわれると思われます。加えて、超高層マンションには階によって価格差がかなりあるため、コミュニティーを作りにくいと指摘されている点は、わかっておいたほうがいいでしょう。

小学生になると、生活習慣の自立、一時的な知能の発達ともに、差はあまり感じられなくなりますが、社会性の発達に影響を残す可能性がないとは言い切れません。

たとえ超高層階に住んでも、運動不足によるストレスや体力が低下しないように、外で遊ぶ時間を意識して増やしたり、同じマンション内で友だちをつくるなどして、母子が密着しすぎないよう積極的に工夫する必要があるでしょう。



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