「赤ちゃんと哺乳びん」と脳の「前頭連合野」zentourengouya

体性感覚野の領域

大脳皮質のうち、体性感覚野といわれる部分の働きは、触覚をキャッチすることです。

触覚と一口にいっても、刺激を受ける部分は体のあらゆる箇所にあるので、この部分は足指、この部分は手のひらというふうに、体性感覚野の範囲の中でも、実に細かく信号を送られる部分が分かれています。

図をよく見ると、おもしろいことがわかります。体の部位として、決して面積が広いとはいえない唇や手指と対応する部分の面積が広いということです。

また、体性感覚野の中に、同じような形状の領域地図が2枚あることにお気づきでしょうか。

ここでは便宜上このような描き方をしていますが、実は、実際の体性感覚野というのは、幾枚もの領域地図が重なっていると考えるのがより正確です。

というのは、圧力、動き、温度など、触覚に関係する刺激の一つ一つが、体の部位ごとに同時に入力され、それぞれに領域地図ができるためです。

 

「感じる」能力は生まれてから発達する

視覚、つまり目ならば網膜、聴覚にかかわる耳ならば蝸牛と呼ばれる部分がありますが、これを感覚受容器と呼びます。ここでキャッチした画像(目に見えるもの)や音(耳で聞こえるもの)を、神経に伝達することにより、「感じる」という感覚が得られます。

「目で見えるもの」を例にとれば、明暗、色彩、形状、そのものの動きなどの刺激ごとに分けられ、それぞれが別々の神経回路に送られます。神経回路に入った後も、中継点に当たる部分は幾つもあります。そしてその中継点で、刺激情報が処理されていきます。

例えば色彩の刺激。それが何色であるかを識別する情報として加工され、次に中継点に伝えられます。また、何か動きのあるものを見ることで得られる刺激は、運動神経と呼ばれる部分にも情報が伝えられます。こうして目の運動を調整するのです。

人が生まれてからお誕生を迎えるまでというのは、五感の処理能力が驚くべき成長を見せる時期でもあります。ですから、感覚を育てるためには、さまざまな経験をさせることが重要です。

 

情報の入力と出力のプロセス「赤ちゃんと哺乳びん」

赤ちゃんは、哺乳びんを目の前にし、それを自分が「好き」か「嫌い」かを判断します。今までの経験の記憶から、「あれはミルクに関係するびんだ。たしか先の部分を口で吸うとルミルクが出てくるものだ」という認識を引き出すのです。

ところで、「ミルクはおいしかった」「いいにおいがした」「ミルクを好きだと思った」といった記憶があれば、例えばにおいをかいで「これは前に口にしたものと同じにおいがするから飲もう」といったつながりになるはずですが、実はこの判断は、生まれたばかりの赤ちゃんにとってはかなり高度なものです。

味やにおいなどのバラバラの情報を統合する働きを持つ前頭連合野の機能が完成するのは、10歳から15歳ぐらいでやっとという感じですので、その情報判断がいかに高度なものであるかはおわかりいただけるでしょうか。

だから、以前の経験で感じた「好き」か「嫌い」かといったシンプルな情報を材料もとに判断するほうが多いといえます。

 

前頭連合野は感覚に記憶や気持ちもプラスする

目で見た情報の刺激は視覚野、聞こえた音の刺激は聴覚野というふうに、五感の情報はそれぞれの領域に届きますが、このまま統合がされなければ、「白色である」「においがいい」「さらっとしている」といったばらけた状態であり、ではその「白くていいにおいがしてさらっとしたもの」が何なのかを認知するには至りません。

登頂連合野などの連合野といわれる部分で、視覚や触覚といったものからキャッチした情報を結びつけ、「それは白いものが入った哺乳びん」なのだと統合していきます。

といっても、ここまでの段階では、まだその「白いものが入った哺乳びん」に対して、具体的にどのようにしようかとまでは考えが及んでいません。次のステップとして出てくるのが、前頭連合野というものです。

前頭連合野では、感覚情報でわかった「白いものがはいった哺乳びん」というものに、さらに大脳辺縁系からキャッチした判断と、側頭連合野から呼び起こした記憶も併せて考えることになります。

白いものが入った哺乳びんを吸ったという経験が、自分にとってどんなものであったかを思い出せれば、前頭連合野は「よし、これを飲もう」と迷いなく判断してくれることでしょう。

その判断を、運動野を経て筋肉、つまり物をつかむために物理的に動いてくれる体の部分に伝えます。こうして赤ちゃんは、ようやく哺乳びんというものを手に取るのです。

目の前の哺乳びん一つについても、行動を起こそうとする赤ちゃんの頭の中では、これほどまでに高度で複雑な情報処理作業が行われるのです。



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