3才前から体験させる集団保育の驚くべき効果nakayoshi3才前から体験させる集団保育の驚くべき効果

最近では「3才までは母親の手で」という「3才児神話」が否定されつつあります。その流れから、3才に満たなくても集団での体験をさせたいという家庭が増えてきています。

○「3才児神話」が招いた母子密着の問題

「3才児神話」という言葉を聞いたことがありますか?98年の『厚生白書』によると、日本でも60年代に広まったといいます。

「3才児神話」とは、子どもにとっては3才までの環境や育児が非常に大切で、その間、母親が家庭にいない場合は子どもの成長に悪影響をもたらす。このことから、少なくとも3才頃までは母親が家庭にいて、自ら子供を育てることに専念する必要がある、という主張です。

この主張のうち、「3才までは母親の手で」という部分だけがクローズアップされ、高度成長期に一般に広まりました。一方、核家族化と少子化の影響で、それまで育児にかかわってきた祖父母やおじおば、きょうだい、隣近所の人々なども、いなくなりました。

また、自宅から職場までが遠くなりがちなベッドタウン化の影響で、夫の帰宅が遅くなり、長い時間、母子だけが家庭にいるという状況になったのです。

その結果、「母親と子どもの過度な密着はむしろ弊害を生んでいる」と、『厚生白書』が書かざるをえない事態に発展したのです。

○一対一の会話の量が確保できる集団保育を

『厚生白書』は、「3才児神話には、少なくとも合理的な根拠は認められない」と断言しています。これはその後、欧米で実施された数々の大規模な研究結果をもとにしています。

これらの研究では、3才前に集団保育を受けた子どもに、有害な影響が見られないだけでなく、むしろ、総合的な知能の発達、社会性や言葉の発達、精神的な安定、母親との関係のすべてにおいて、好ましい結果が出ているとの報告があります。

各調査では、3歳以下の集団保育において、何が最も大切であるかもわかっています。それは、保育者と子どもとの一対一の会話の量。

この会話の量が保育の質を左右するため、画一化しないように、子どもそれぞれの個性を考え配慮する姿勢が重要だということです。

○気軽に試せる自治体のプログラム

各地方自治体の児童センターで実施されている子育て支援プログラム。幼稚園や幼児教育を選ぶ前に、集団での体験をさせてみたいという時、気軽に参加することができます。

もともと「密室育児」や「母子密着」の弊害が社会問題になった時期から、当時の文部省などの呼びかけで始まったのがきっかけですが、今ではすっかり当たり前になっています。

プログラムの内容は、各自治体によってさまざま。大きく分けると、0~2才までは、親子連れの参加で、子どもを遊ばせたり情報交換したりする「たまり場」的要素、2才以上の場合は、親子でともに遊べる「遊び場」といった活動が中心となります。

「たまり場」は、いつでも誰でも参加することができます。保育士さんをはじめ、遊んだり相談に乗ってくれるボランティアの先輩ママや地域のお年寄りがいる場合もあります。

一方「遊び場」活動については、自治体の多くが1年間の会員制を基本としています。児童センターのスタッフが中心となり、親子で楽しめるよう、年齢に応じてさまざまな遊びを提供しています。

共同参加システムをとって、お母さんたちが、活動計画や準備作業にかかわっているケースも多いのですが、参加の程度は、各センターによってさまざまです。

スタッフ主導型でお母さんの負担を軽減しているところもあれば、お母さんたちが自ら絵本作りやお菓子作りなどのサークル活動をするといったところもあります。

その年に集まったメンバーで活動内容を話し合う場合もあるので、入会後にとまどうことがないよう、事前に調べておくといいでしょう。

自治体が提供している子育て支援プログラムは、基本は無料で、工作などの実費を徴収する程度です。「遊び場」などは週1回程度の開催が多く、親子参加ということもあって、集団保育まではいきません。

それでも、活動に参加することで、地域の友だちができる場合も多いので、ほかの地域から引っ越してきた人や、出産まで働いていたため地域との縁があまりなかった人にとっては、親子ともに地域に馴染むきっかけとして役に立つようです。

 

市の施設をあまり利用出来ない方は、様々な効果が期待できる幼児教室を利用している人も多いようです↓

関連記事:音楽教室と幼児教室は、乳幼児期の習い事でも人気が高い?



スポンサード リンク

ページTOPへ

幼児の知育大辞典TOPへ