対人的知識のベースになる「感じる力」が育つスキンシップ

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体に食事という形での栄養補給が必要だとすれば、心にはスキンシップによる栄養補給が必要です。親と子の共同意識を醸成するのみならず、ほかの人たちとの人間関係を円滑にするための基礎となるものです。

皮膚は体も心も動かす「露出した脳」

低体重など未熟な状態で生まれた赤ちゃんの発育を助けるための、「ベビーマッサージ」というものがあります。俗に皮膚というものは、表に露出した脳であるともいわれています。この皮膚から受ける刺激や感触は、心身に多大な影響を及ぼします。

皮膚に与えられる刺激の情報は、大脳皮質の体性感覚野に伝達されますが、それとは別に、視床下部という部分にも伝えられます。

視床下部がつかさどるのは、自律神経系、内分泌系、免疫系などであり、生命維持にもかかわる中枢部分です。さらに皮膚の刺激は、大脳辺縁系に存在する、感情というものを生じさせる扁桃体にも伝達されます。

大脳辺縁系は、視床下部とともに、脳の中でも最も古い層であり、人間が生きていくための本能そのものにかかわる部分です。皮膚への接触、スキンシップというのは、このような本能にダイレクトに働きかけて、心身の状態に多大な影響を及ぼすということになりますので、換言すれば育児の基本ともいえるわけです。

スキンシップは他者を感じる「感じる力」をはぐくむ

生まれたたてのサルの赤ちゃんに、哺乳びんで授乳をするにあたり、与える役割をつくりものの親(ぬいぐるみ)に担わせたとします。

その結果、赤ちゃんザルは最初のうちはぬいぐるみに体を寄せましたが、次第に自傷行為に走る、落ち着きがなくなり、周りに対して攻撃的な態度をとるようになるといった結果となりました。成長しても、ほかのサルに対して怯える様子を見せるなどして、集団生活になじめなくなってしまったそうです。

ここからわかることは、殊に親とのスキンシップというのは、赤ちゃんにとっては精神的な落ち着きをもたらすのはもちろん、他者との距離の取り方や接し方を学ぶためにも必要欠くべからずものであるということです。

なぜならば、スキンシップというのは、一方的に与えられるものではなく、自分から相手に対して何らかの働きかけをするというのも自然に引き出せるからです。

赤ちゃんを抱っこしてやれば、ぎゅっとしがみついてきますし、手を握れば握り返してくるといった相互作用が起こるのです。こうして、自分以外の存在を本能的に感じとる力を養っていくのです。

1才までのスキンシップと高校生になったときの攻撃性

3歳児と小学生の調査結果です。男子よりも女子のほうが乳児期にスキンシップか十分であったか否かが「攻撃性が強いかどうか」に大きな影響を与えていました。

この結果を踏まえ、女子高校生163人を対象として調査したところ、攻撃的性格に至る前の段階、「いらだちを感じやすいかどうか」と強い相関関係があることが明らかになりました。

1才までの父母のスキンシップと大学生の安定性・社会性

大学生の男女それぞれ103人・101人を対象とした調査の結果。社会性・安定性の指数を、成人向けの心理的を実施して評価してあります。1歳までのスキンシップの量は、調査対象となった大学生の両親へのアンケートの結果から出したもの。

安定性というのは、情緒が安定しているという実感のことです。母親とのスキンシップが多かったと答えた(両親申告)人の方が、自信を持って行動し、他人に対しても信頼感を持って接することができる「自己肯定感」が強いという結果が出ました。ひいては、やたらとの他人頼みにならない性格も垣間見えます。

社会性というのは、他者とかかわろうと努める積極性や、他者の意見をよく聞き入れて、協調性を持って行動できる能力のことです。こちらは安定性の結果とは違い、父親とのスキンシップが大きく影響していることがわかる結果を得ました。

母親との関係から醸成される自己肯定感は、正当に自己を主張する能力にもかかわってきますので、いわゆる対人的知能を均衡的に発達させるには、両親双方からのスキンシップが重要であるということがわかる結果となりました。

母親のスキンシップは安定感、父親のスキンシップは社会性を育てる

乳幼児期に与えられるスキンシップが成長後にも大きくかかわってくるというのは、先述の赤ちゃんザルの実験結果からもおわかりいただけたと思います。

アンケート調査等により、1歳までにどのぐらいスキンシップを受けてきたかが、3歳、小学校、高校生になったときの社会的知性に関わることがわかりました。

また、大学生を対象とした調査により、母親とのスキンシップは情緒の安定感、父親とのスキンシップは社会性というものに大きく影響していることがわかりました。といっても、それだけで全てが決まるわけではないというのは言うまでもありません。

その子供が成長するにつれて、さまざまな人々との接触によってよい影響を受けて変化し、悪い部分や弱い部分が改められる可能性は十分あります。といっても、スキンシップを図ることで、子供が悪い方向に進むリスクはかなり減るということも忘れてはいけません。

昔よく言われた、泣いている子供をすぐに抱くのは抱き癖につながるので好ましくないという「常識」は、今や非常識ともいえるものです。抱っこしたり、おんぶをしたりと、好きなだけスキンシップを図れるのは、むしろ乳幼児期の特典ともいえます。

子供が成長し、扱いかねる気難しいティーンになってから嘆いても遅いのです。昔気質の頑固親父ほどではないにせよ、育児に消極的なお父さんもまだ多いかもしれませんが、お父さんならではの、体をたくさん使った遊びを子供と一緒にすべきです。



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