【子どもの食事と成長】栄養素「ミネラル」「脂質」を含む食材は?
前回から引き続き、子供の身体や脳の成長に欠かせない食事に関する記事を書いていきます。
前回の記事:【子どもの食事と成長】栄養素「ビタミン」を含む食材は?
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栄養素4 体の機能維持や脳の発育に必要な ミネラル
人間の体の成分を大きく分けると、炭素、酸素、水、窒素の四つからできています。そこに含まれない物質の総称が「ミネラル」です。カルシウム、鉄、リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、硫黄などがそこに含まれます。
多くの種類がありますが、体の調子を整え、脳の発達に関係する必須ミネラルと呼ばれるものは16種類あります。人間の体の中では合成できないので、全部食物からの摂取に頼るしかありません。
加工食品などにはミネラル類の含有が少なかったり、なかったりするので、これらを食べ過ぎないようにしましょう。水に溶けやすい特徴がありますから、スープや煮込み類など、汁ごと食べられる調理をするのが理想です。
栄養素「ミネラル」が足りなくなるとどうなるの?
貧血、疲れのほか、体や脳の発達に障害がでます。
鉄分の不足は、貧血や疲労の原因になります。また、脳の機能が低下する、知能の発達に影響するといった問題点もあります。
亜鉛不足は成長障害と、最近問題になっている味覚障害、カルシウムやマグネシウムは骨の形成不全に陥る可能性がありますので、不足しないように気をつけましょう。
栄養素「ミネラル」をとりきずるとどうなるの?
骨が弱くなったり、逆効果になります。
リンの摂り過ぎは、骨を弱くする原因になります。
塩に含まれるナトリウムは、高血圧など生活習慣病の原因に。
海藻類に多く含まれる要素は、甲状腺機能を低下させる心配があります。
これもビタミン類同様、通常の生活で過剰摂取ということはあまり心配する必要はありません。
母親が妊娠や授乳で、赤ちゃんに栄養価の高い物を摂取したい時はサプリメントを使用する事もあると思いますが、その際は栄養素のバランスに気を付けてください。
現代では、妊娠期や産後のママの為にバランスや栄養素をバランスよく配合されたサプリがあります。そういった物は無添加であったり「葉酸」を含んでいたり、ママにとっては嬉しい作りになっています。
「ミネラル」をたくさん含む食品
鉄は、赤血球の中のヘモグロビンの成分になります。大切な栄養素ですが、吸収率があまりよくないので、さまざまな食品から摂るように心がけてください。大豆製品、小松菜、のり、ヒジキなどに豊富です。
亜鉛はタケノコに多く含まれています。
カリウムが豊富なのは、バナナ、じゃがいも、サツマイモ、ブロッコリーなどです。老廃物の排泄を助けます。煮ると30%ほど失われるので、スープなど汁ごと食べられる調理が好ましいです。
カルシウムはチーズやカブの葉に多く含まれています。成長期には欠かせないミネラル分です。
リンは鶏のササミに豊富です。カルシウムと結合し、骨や歯を丈夫にするのに役立ちますが、摂り過ぎると逆効果になるので御注意を。
また、ミネラル類は豊富ですが、レバーや貝類は、乳幼児に与えるには慎重を要します。
栄養素5 効率よいエネルギー源 脂質
少量で生命を維持するための熱源になりやすい利点があります。健康のためには、不飽和脂肪酸(DHAやEPA)が摂れやすい魚食べるのが望ましいところです。
栄養素「脂質」が足りなくなるとどうなるの?
エネルギー不足で力がなくなり、体調不良に
炭水化物やタンパク質を原料として体内でもつくり出されるため、不足はまず考えられません。脂質の働きとして、脂溶性ビタミンの吸収をよくするというものもあるので、不足で体調を崩す可能性もあります。
栄養素「脂質」をとりすぎるとどうなるの?
生活習慣病や肥満になる心配も
エネルギーを持て余して中性脂肪やコレステロールを増加させる原因となります。糖尿病など生活習慣病の原因にもなりやすいので、摂り過ぎには注意してください。
まだ乳幼児のうちは、肉や魚に含まれる脂質や、母乳やミルクで摂取できるもので十分なので、油脂類やその他の脂質が多いものはできるだけ避けてください。
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