効果的に栄養を吸収する、栄養素の食べ合わせ
そもそも食べ合わせとは、栄養素が偏らないように、食材を組み合わせて食べることです。
この組み合わせ次第で、栄養を最大限に吸収したり、お互いに打ち消しあってしまったりするのです。
体に必要な栄養素を効率的に吸収するには、食べ合わせに工夫する必要があります。
カロチンやビタミンAは油に溶ける脂溶性の栄養素です。
油と一緒に摂ることで、吸収率が高まります。
ニンジンやニラなどは、炒め物にするなどの調理方法が適しています。
良い食べ合わせがある一方で、悪い食べ合わせがあることも覚えておきましょう。
カルシウムとリン酸塩は、体内で結合し、カルシウムの体外への排出が促されてしまいます。
ハムやソーセージなどの加工品のほとんどにはリン酸塩が含まれていますので、注意しましょう。
カルシウムは、椎茸やカツオなどのビタミンDと一緒に摂取すると良いでしょう。また、ビタミンDは、日光に当たることで体内で作ることもできます。
また鉄とお茶などに含まれているタンニンも食べ合わせが悪い組み合わせです。
そもそも、鉄が吸収されにくい栄養素です。
せっかく、ホウレン草やひじきなど、鉄分の多い食べ物に気を付けていても、組み合わせで吸収が抑えられてしまうので、気をつけておきましょう。
鉄はビタミンCと一緒に摂取すると良いのです。
ビタミンCは体内で鉄の利用を促すだけでなく、酸味のある柑橘類は、胃液の分泌も高めて吸収を良くします。
このような事は知識として頭に入れておくと、とても有用です。
しかし、メニューを考えるたびに、このような難しいことを考えていては、食事を用意することが苦痛になってくるでしょう。
実は、私達の食生活の中には、深く考えずとも知っている、良い食べ合わせがあるのです。
たとえば、焼き魚には大根おろしがついていますよね?
これは美味しく食べるためでもありますが、この大根おろしがとても重要な役割を果たしているのです。
焼き魚には、必ず焦げ目が付いていますよね。
この焦げは、発がん性物質が含まれています。
大根に含まれる硝酸塩がこの発がん性を抑えてくれるのです。
せっかく、料理をして食べるのですから、食材の栄養を最大限に生かしてみてはどうでしょうか。
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