家族で囲む食卓で「心」を育む
生活パターンの多様化によって、家族全員が揃って食卓を囲むことが難しくなってきています。
しかし、毎回でなくても、家族全員で食事をする時間を大切にしてください。
食を通じて子どもに教えてあげられることは、たくさんあります。
旬の素材を取り入れることで、「キュウリは夏の野菜だ」ということが分かります。
メニューに使われている食材を知ることができます。
お箸の使い方や姿勢、大皿に盛られたおかずを譲り合うということも学びます。
また、食卓では、その日あったことを話し、家族の関係を密にする場でもあります。
結婚式などのお祝い事のパーティーでは、必ず親しい親族や友人が集まって皆で楽しい話しをしながら食事をしますよね。
逆に告別式の後には、皆で悲しさを分け合うように、故人を偲んで食事をしますよね。
実は、食事は嫌いな人とすると、代謝が非常に悪くなり、同じものを同じように食べていても栄養の吸収率が悪くなるのです。
逆に、好きな人との食事は代謝が上がります。
家族で和やかに食事をすることは、体にとっても大切な事なのです。
特に、子どもが成長し、保育園・幼稚園、そして小学校と集団生活に進んでいくと、子どもが外で何をし、何を考えているのか、見えなくなってきます。
しかし、食卓を一緒に囲んでいることで、子どものその日の様子などを伺うことができます。
口に出さなくても、今日はいつもと何かが違う、今日は元気がない、何かいい事があったようだなど、自然と感じ取れるようになってきます。
人間は食べなくては生きてはいけません。
しかし、お腹が満たされればそれでいいというものでもありません。
誰かと一緒に食事をしないことは、人と人が共に生きていく心を育むことができません。
子どもの成長にとって、とても貴重な時間であるということを常に意識して、1回の食事を大切にしましょう。
お母さんの「ご飯よ!」という声が響くたびに、家族の関係が密になっていくのです。
大人も子どもも忙しい現代ですが、1日3回の食事を1年間続けると、1095回も子どもと向き合うチャンスがあるのです。
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