フランス生まれ、フランス育ち(海外在住)の子どもに日本語を定着させるためには・・・
フランス在住です。二人の子供はフランス生まれ。両親はともに日本人です。
田舎町に住んでいますので、まわりに日本人もほとんどいなく、一歩外に出ればフランス語のみという環境です。
幼稚園に行く年齢になれば、フランス語は自然と覚えていくだろうという考えで、子供が3歳になるまで、家ではフランス語をまったく教えませんでした。
生まれたときから、語りかけも、聞く音楽も、見るDVDもすべて日本語。
とにかく日本語の音やリズムなどを、徹底的に耳にいれるようにしました。 日本から絵本を取り寄せたり、日本の家族に送ってもらったりして、毎日絵本の読み聞かせもしていました。
私自身も絵本好き、そして子供たちも物語を聞くのが大好きだったので、とても楽しい時間を過ごせました。
おかげで我が家には今でも、大量の日本語の絵本があります。
となりに座って聞いているうちに覚えてしまったようで、ひらがなもいつのまにか読めるようになり、教えなくても書けるようになっていました。
小学生になった今では、すっかり日本語とフランス語のバイリンガルです。
子供たちもいまや小学生。
現地の学校ではフランス語、家では日本語と使い分けています。
よく海外生活が長いと、両親ともに日本人でも、子供同士の会話は自然と現地語になってしまうと言われています。
しかし我が家の子供たちは喧嘩をするときも日本語。やはり小さい時に、日本語を母語として認識できた結果のようです。
それでも幼稚園に通い始めたころは、フランスで生まれながらもフランス語がまったく理解できなかったので大変でした。
突然フランス語の世界に放り込まれて驚いたようです。
でも母語がしっかりしていたおかげか、二つの言語を混同することもなく、少しずつフランス語も習得。
今では、日本語で話すときは日本語で、フランス語で話すときはフランス語で考えているそうです。
今、子供たちが学校から戻ってきて楽しみにしているのは、日本のアニメを見ることと、漫画を読むこと。
こちらでも日本のアニメや漫画が翻訳されて子供たちに大人気なのですが、日本のほうがオリジナルということもあり、いち早く次の話を知ることができると大喜び。
アニメのおかげで、日本語の語彙がどんどん増え、漫画のおかげで、漢字まで読めるようになってくれて、親としても大助かりです。
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