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子どもに数字を覚えさせる意味とコツ:数字を覚えよう
かなりハードルの高いことですが、お子さんが自分の住んでいる場所についての情報を意識して覚えるのは、非常に大事なことです。
子どももいざというときのために、住所がそらでいえるように覚えられれば便利です。
いきなり都道府県を頭から覚えるのはハードルが高いでしょうから、「都道府県」「市町村の名前」「ご町内」「所番地」というふうに分けて考えて、まずは一番覚えやすいであろう、一番最後にくる数字から認識させます。
地域によっては、数字が最後に来ない住所である、部屋の番号がアルファベットで表示されているという方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは臨機応変に対応してください。
「一丁目7番15号」のような所番地の場合、「1-7-15」と表示されることもありますから、まずは一番最後の15を「ここがうちの数字ね」というふうに、まずしっかり覚えさせます。
あるいは、アパートやマンションの部屋番号「205号室」の「205」など。
そこから始まって、だんだんと、小さい単位(字<あざ>や自治会の単位)から大きな単位(都道府県)というふうに逆にたどって少しずつ覚えていきます。
自分が住んでいるのは「K市」というところであること、そのK市というのはどこそこの都道府県にあるのだと段階を踏んでいくわけです。
市町村に当たる部分は、比較的周囲の日常会話に出やすく、覚えやすいかもしれません。
郵便番号に関しましては、日本の場合、現在は7ケタになっているということも関係していますが、大人でもおぼつかない方がいるほどなので、子どもですとさらに覚えるのに苦労するようです。
けれども、郵便番号が書いてあれば、住所が不十分でも届くような分類がされているのがあの7ケタ(殊に下の4ケタ)ですから、やはり尊重し、せめて自分の住んでいるところのものは正確に覚えておくべきです。
そして、「郵便配達の人が間違わずに配達するために使う大切な番号なんだよ」ということを子どもに教えることで、その重要性をまず認識してもらいましょう。
郵便番号と同様、数字の羅列である電話番号もまた高いハードルです。
幾つかの連続する数字をきちんと順番どおりに言えるほどの記憶は、4歳ぐらいになってやっと、という感じでしょうか。
殊に今の子どもの場合、固定電話と親(場合によっては両親やきょうだい)の携帯電話の両方を覚えてワンセットという場合も多いので、また大変です。
どうしても覚える必要がある場合は、これもセクション分けをした数字を少しずつ覚えたり、テレビでCMをしている保険会社や通信販売会社のマネをしてメロディに乗せて歌ったりと、工夫しなければならないでしょう。
家の住所や電話番号を覚えるには、「必要に迫られる」ということも大事かもしれません。
かといって、本当に何らかの事件などに巻き込まれては大変です。
そこで、迷子になったときに、おまわりさんに住所や電話番号を尋ねられるというロールプレイングをしてみましょう。
その際、おまわりさんではない知らない人には知っていても教えてはいけないということも、重要事項として教える必要があります。
また、「おまわりさんとはどういう人か」というイメージを正しく持ち、認識することも重要であり、子どもなりの社会性にまでかかわってきます。
絵を描くのが好きなお子さんだったら、家の絵や、家の周囲の絵などを、しっかり目で見て描かせてみてはどうでしょうか。
その絵の下のほうに、子どもが読める字で住所を書き入れ、見えるところに張っておきます。
最初は平仮名で構いませんが、だんだんと漢字表記も覚えていくのが望ましいでしょう。
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