子どものやるべきことを取り上げてしまう親
小学生くらいになると、子どもは自立心を持つようになります。
掃除や洗濯など、家のことを進んで「やりたい!」と言ってくれることも多いのではないでしょうか。
この自立心を育てるためには親が子どもの考えを尊重し任せていくことが大切であり、頑張ることができた時にはそれをしっかり褒めてあげることが大切です。
しかしそうとわかってはいても、実際には「なかなか子どもに任せることができない」という親御さんも少なくないようです。
それは、子どもにせっかくやってもらってもごみが残っていたり、洗濯物のたたみ方もグチャグチャで一からやり直し・・・というように、子どもに任せても結局は失敗したり余計な手間がかかることが多いからです。
例えば小学生にもなれば、特に女の子は夕飯の準備を手伝いたがると思います。
しかし台所の作業を手伝わせるとなると、火の使い方から包丁の使い方まで一から教えなくてはならないだけでなく、目も離せなくなります。
子どもに「任せる」ということは親が責任を持って「見守る」ということですから、「放任」することとは違います。
見守るとなれば、当然親は自分の時間を割いて子どもに付き合わなくてはいけなくなります。
そのため、時間があればもちろんじっくり付き合ってやることはできますが、現実はなかなかそこまでの余裕はありません。
親も手一杯なことが多いと思います。
「手伝ってもらって余計な仕事が増えるぐらいなら、自分一人で手早くやったほうがいい」と思ってしまうのも無理はありません。
しかしこれでは子どもがせっかくやる気を出して手伝いたいと思った気持ちを踏みにじることになります。
その結果子どもは「自分が手伝うと迷惑なんだな」「自分は手伝っても役に立てないんだな」と思うようになってしまい、それが続くと何事も自分からやろうという気持ちが持てなくなってしまいます。
このように、親の勝手な都合で子どものやるべきことを取り上げてしまうことは、子どものやる気の芽を摘み、子どもの自立心を育てる妨げとなっているのです。
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