思春期の子どもへの効果的な褒め方とは?
思春期というのはとにかく反抗的で、親がいくら素直に褒めてもそれをそのままストレートに喜んでくれることは少ないと思います。
「生意気な態度をとるからなかなか褒められない」とか「褒めてもわざとらしくなってしまう」といった悩みを抱えている親御さんもいるかもしれません。
そんな思春期を迎えた子供を効果的に褒めるには、どのような褒め方をすればよいのでしょうか。
それは、何かを子どもがした時やできた時、「ありがとう」という言葉を伝えることです。
「ありがとう」という言葉は、どんなひどい反抗期を迎えている子どもや非行に走ってしまった子どもに対しても、ストレートに心に伝わる褒め言葉です。
例えば思春期の子どもに「よく頑張ったね!」と褒めたとしても、「別に頑張ってないし」なんてセリフを言われてしまったり、逆に不機嫌にさせてしまうことはよくあります。
しかし「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになったり不機嫌になる人子どもはいません。
また、褒めるという行為自体がなんとなく「上のものが下のものを評価している」という上下関係を前提にしたものであり、思春期の子どもにとってはこの上なく嫌な気分になるのだと思います。
それに対し「ありがとう」という感謝の言葉は、上下関係を前提にしたものではなく、対等な人間関係を意識させるものです。
それゆえ子どもの心にストレートに入ってくるのだと言えます。
例えばいつもは朝寝坊する子どもが朝早く起きてきたとします。
そんなとき「早起きできて偉いね」とほめても、思春期の子どもはなかなか素直に喜んではくれません。
しかし「今日はちょっと早く出かけたかったから、早起きしてくれて助かったよ。ありがとうね」といった言葉をかけてあげることで、子どもの気持ちは全く違ってきます。
このように、思春期を迎えた子どもを褒めるには、子どもがやった行為に対しての評価ではなく、感謝の気持ちを伝える声掛けをすることがとても大切なのです。
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