「子どもを怒鳴りつけては謝ってしまう・・・これってDV?」と悩むお母さんたちへ
子育てをしているお母さんの中には、子どもを「どなる」、そしてそれを「謝る」ということを繰り返してしまっている人も多いと思います。
そしてそういうお母さんたちの多くは、そんな自分を「DVと同じでは?」と責めてしまっていると思います。
しかし、こうした悩みは一生懸命子どもに関わっている証です。
たとえ叱りすぎても「あの時はこんな理由があったからつい怒りすぎてしまってごめんね」というように、後からフォローできることがあります。
子どもはそれほど柔軟性と回復力を備えているものです。
ひどく叱ったからといって、それほどすぐに取り返しのつかない事態になることはないのです。
また、こうした叱り方はDVとは違います。
DVというのは基本的にフォローせず、怒りの原因をすべて相手のせいにして責め立てるだけです。
そのくせ怒りが治まった後は、ひたすら許しを請うのです。
つまり自分の起こる状態をちゃんと相手に説明できるのであれば、それはDVではありません。
「本当はこう思っているのに、つい悪い言い方をしてしまう。それは私に問題があるからなんだ」という心の中の葛藤を相手に伝えられるかどうかです。
とはいえ、あまり叱りすぎると子どもは「自分は親を怒らせてしまう悪い子だ」とか「自分なんていないほうがいいんだ」と思うようになってしまいます。
そのため「どなる」「謝る」ということを繰り返してしまう時には、「これはお母さんの問題なのだ」ということを子どもに伝えることも1つの改善策です。
母親が自分も1人の人間であり、ダメだとわかっていてもついカッとして怒りすぎてしまうこともあるけれど、それは子どもがダメな人間だとかいなくてもいいと思っているからではないのだということを子どもに教えてあげてください。
そうすることで、子どもは「自分は悪い子ではないんだ」と思うことができ、安心感を得られます。
子どもは「完璧な母親」を求めているわけではありません。
失敗する母親を見て、子どもは「自分も今くいかないことがあっても大丈夫なんだ」と安心できるのです。
ですから、叱りすぎてしまうからといって「自分は母親失格だ」とか「こんな母親に育てられるこの子がかわいそう」などと自分を責める必要は全くないのです。
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